
出産準備を進める中で、「哺乳瓶を準備するなら大きめがいいですよ」と見たり聞いたりしたことが一度はあるのではないでしょうか。
一般的な哺乳瓶のサイズ展開は160mlと240ml。どっちを買うべきなのか?と筆者も頭を悩ませました。
実際に出産し、授乳が始まってから感じたことは、「最初は160mlで良い」つまり、大きめが良いとは限らないということです。
そう感じた理由や、哺乳瓶を選ぶときのコツも一緒に記録しておきます。
新生児はどれぐらいミルクを飲むのか?

なぜ最初は160mlで良いのかは、新生児のミルクを飲む量と関係があります。
表の通り、生後1ヶ月までは多くても1回量の目安が100mlまでに収まります。
月齢 | 1回量の目安 | 授乳回数/日 | 1日合計量の目安 |
---|---|---|---|
生後0~1週 | 10〜40ml | 7〜10回 | 約400〜600ml |
生後2週〜1か月 | 40〜100ml | 7〜8回 | 約600〜700ml |
生後1〜2か月 | 100〜140ml | 6〜7回 | 約700〜900ml |
生後2〜3か月 | 140〜160ml | 6回前後 | 約800〜1000ml |
生後3〜4か月 | 160〜200ml | 5〜6回 | 約900〜1000ml |
生後5〜6か月 | 200〜220ml | 4〜5回 | 約900〜1000ml(離乳食スタート) |
生後7〜9か月 | 180〜220ml | 3〜4回 | 約700〜900ml(離乳食2回〜) |
生後10〜12か月 | 140〜200ml | 2〜3回 | 約500〜700ml(離乳食3回) |
10〜40mlのミルクを240mlの哺乳瓶で作るのは、非常に作りづらい!
そして、新生児の口に、240mlの哺乳瓶を咥えさせるのは、やはり安定しません。
また「搾乳」や「母乳よりの混合」の場合、母乳で足りない分の「ミルクを足す」という考え方になります。そのため、なかなかミルクの量が100mlを超えない可能性も十分あります。
「完全ミルク」だとしても、 240mlが必要になるのは、早くても生後2ヶ月から。
個人的には、産後の一番大変な2ヶ月間を「使いづらいな」「飲ませづらいな」と思いながら過ごすべきではないので、どっちか悩んだら160mlを購入して良いのではと思います。
哺乳瓶は何本用意すべきか、いつ買うべきか
哺乳瓶は、産前に「とりあえず1本」用意しておくのが基本的にはおすすめです。
理由は2点。
- 赤ちゃんによって合う哺乳瓶が違う
吸い方・乳首の形の好み・飲みやすさなどが赤ちゃんごとに異なります。産院の哺乳瓶と合わせるとその後もスムーズに進むことが多いです。 - 産まれるまで、母乳とのバランスがわからない
完母になれば哺乳瓶はほとんど使わないこともあります。
160mlと240mlどっちでもない第3の選択肢
産院でよく使用されているのが、母乳実感の直付け哺乳瓶(ピジョン)です。
アタッチメントや蓋がなく、100mlと200mlの2展開があります。


部品が最小限で良い点と、少量のミルク作りのやりやすさが素晴らしく、筆者は産後、100mlと200mlどちらも購入しました。

外出に持って行くことはできませんが、新生児期はほぼ家にいますので、特に問題もなかったです。
洗い物が少なく、装着も簡単なので、160mlと240mlどっちでもない第3の選択肢としておすすめです。迷ったらぜひ検討してみてくださいね。